兵馬俑

午後2時頃お腹が空いてきて食事、、、怪我してからドンドンものぐさになっちゃってなあ、、、冷凍ピザというヤツを4枚買ってきたので、それをフライパンで焼いて食べてる、、、当然旨いはずもないが、手間取らないのがありがたい。

食べ終わって、例の如く動画鑑賞、、、秦の始皇帝が造った兵馬俑発掘のドキュメンタリーを観たよ。

あれは始皇帝陵を守る意味で造られたという事らしいなあ、、、始皇帝が元気なうちに本人が指揮して造られたという、、、陶製の兵士は身長2メートルだと言うから、その頃の中国人より一回り大きい巨人兵士にしたんだなあ。

中国全土を平定するため戦い続けた半生だったから、死後も敵に襲われる事を恐れたんだろうな、、、しかしユウジ、そういう意識で死んで行ったらどんな世界に行くと思う?

時間と空間の制約が無くなった世界でそういう永遠の恐怖を抱えた意識が創りあげる世界を想像してみろよユウジ、、、コリャア凄惨だぞ

あの時代に、あれだけ巨大な陵や万里の長城を造ったら、工事期間中に命を落とす人夫も多かっただろうな、、、その中には黙々と地中で穴掘りして命を落とした人も居ただろう、、、そういう人の中に生命が何かを考えた人も居たと思うんだよユウジ、、、望みもしない戦いや望みもしない苦力で『死』を考え続けた人は多かったと思うんだよユウジ、、、そうやって無為の心境に近いづいた魂にとって『死』は祝福だ、、、始皇帝陵はいわば墓の元祖だが、、、現代の墓も似たり寄ったりで、、、つくづく人間は執着から変なモノを作るモンダナア!

買い出し

久しぶりに車で1時間ほどのリバディオの街まで買い出し、、、料理らしいものもできないからサーモンの切身を買って塩サケを作るつもり、、、他に漬物にできそうな野菜を少し。

帰りに喫茶店でお茶、、、

買い物そていてもお茶飲んでいても、なんだか自分がそこに居ないような、透明人間になったような不思議な感じでなあユウジ、、、周りに居る人間と同じ空間に存在しているという実感が無いんだよ、、、せっかく山を降りて街に出たのに周囲を見渡してもテレビの画面の中の風景を観てるようで全然実感が無いんだ、、、そんな不思議な心持ちで麓のタラムンディ の村まで戻って来た

こじんまりした良い村でちょっとホッとした気分、、、下は肉屋の奥さんだ、、、いつもLEOのエサにする屑肉をタダでくれるんだ、、、毎度タダの肉を貰いに行くのも気が引けるんで、店に置いてあるタマネギやネギはここで買うコトにしてる

屑肉と云っても充分料理に使える塊なんで、まず日本だったら絶対タダではくれないだろう、、、いつもご覧の通り3キロくらいをドンと袋に入れてくれる親切な人だ。

これを茹でてミキサーかけて、茹で汁と一緒に大麦粉と一緒に煮ると、LEOが喜んでバクバク食べる、、、茹でジャガイモと合わせるとエサ代が要らず助かるよ。

話しは変わるがさっきネット見てて、ロンドンオリンピックの時の開会式で、日本選手団300人が入場行進した直後、会場から追い出されたという事を知って驚いたよユウジ!

おまえこのニュース知ってる?

俺はその頃スコットランドに居て、オリンピックには全く興味が無かったんでその関係のニュースは見て無かったんだが、日本のメディアはこれを報じなかったと、俺が読んだネットに書いてあった。

実際選手団が会場から追い出されるなんで前代未聞の大事件で各国のメディアは当然大々的に報じたワケなんだが、日本は緘口令を敷かれたようにどこも報じず、実際国民には知らされなかったようだな?

ああ、追い出された理由は選手団全員が福島の瓦礫から作られた記念メダルを首に下げていて、主催者側は他国の選手が2次被爆する恐れがあるとして、退場を命じたと言う事らしい。

福島の風評被害を無くそうとしたのだろうが、、、原発事故の瓦礫を選手全員の首に下げさせるという日本側の感覚にも驚くが、、、それで退場させられたニュースを隠してしまったコト、、、それに全メディアが応じたと知って本当に驚いたよユウジ、、、ジャーナリストがここまで堕ちたら、、、ヤバイなあ、、、今頃になって知って驚いたが、あの頃日本に居た人々はホントに知らなかったのかなあ?

動画

久しぶりに雨も風邪も止んで穏やかな曇り空、、、怪我以来作業ストップでご覧の通り丸太が散乱したままだが、、、とにかく指が使えるようになるまでは焦ってもしょうがないと諦めてるから、そう気にもならない。

御神木も「まあ、ちょっと休め!」と云ってるしな

朝から洗濯したが数時間後にはカラカラ、、、コンテナは密閉されてるから暖房も除湿もよく効いてありがたい、、、もう思い出したくもないが、破れたテントの中で寒さと湿気に悩まされてた去年と比べれば全く極楽だよ。

この山奥でこれだけ時間が余ってくるとつくづくネットはありがたいなあ、、、今日は動画で「ジェーン・エアー」と「小公女」を立て続けに2本見た、、、ヒマ潰しに現代映画をパラパラ探したんだが、もう全く面白くなくてね、、、内容もさることながら映像展開のスピードが早すぎる、、、目がクラクラして生理的に受け付けない。

それで「昔の名画」で「ジェーンエアー」を見つけて視聴したんだよ。

「73の爺さんが山奥でジェーンエアー!」、、、ユウジは笑うだろうなハハハ、、、なぜこの俺が少女向け児童文学を選んだかと云うとな、、、

俺は小学校入学以来まったく授業に興味持てなくてね、だけど本だけは興味があって少五の頃から姉が持っている本を読み散らかしていたんだよ。

俺には7歳と5歳離れた2人の姉がいたから家には結構その種の本が置いてあった、、、昔の本は難しい単語にはフリガナが付いてたから子供にも読めたワケ。

なんとなくブロンテ姉妹を呼んだ記憶があって、それで「ジェーンエアー」を観る気になったんだ、、、主人公の無欲と正直さに勧善懲悪を組み合わせた、100年以上前の他愛もないと云えば他愛もない物語なんだが、、、これが理屈抜きに清々しい気分にさせてくれてね、、、それで隣りに提示されてた「小公女」も観たんだよ、、、これもナカナカ味のある作品でね、、、どちらもお決まりの意地悪な大人達が出てきて主人公を苛めるワケだが、、、

そこでメーンテーマとなっている主人公の「無欲」が俺の気分を清々しくさせている事に気づいたよユウジ、、、

今、俺が此処ナロガに至るまでの20数年を振り返ってみると、「無欲人」に出逢った事がきっかけなんだなあ、、、その過程で俺は4人の「無欲人」と心を共にする事ができた、、、それが原動力となって色々やって来れたんだが、、、肝心の俺が完全に無欲な心境になれなかったんだろうなあ、、、ついの棲家に辿り着いたんだから、もういい加減で俺もこの主人公みたいにならないとなあユウジ、ハハハ

 

 

味噌汁

ホントの久しぶりに味噌汁作った!

指先が包帯巻いててもチョット触れただけで飛び上がるほど痛かったから、左手だけでは料理できなかったワケだが、今日はポリ袋に入れた右手でジャガイモを押さえて左手で切れるようになったんだ、、、

旨いワァ〜ユウジ、、、ジャガイモ薄切りと味海と干しワカメ、、、Pillar婆ちゃんの玉子落としたら最高だった!

民族紛争と死生観

降ったり止んだりしながら長雨が続いてる、、、気温も下がってきて日がな一日ストーブの傍らに座り込んでる、、、左手で散髪したよ、、頭洗ったり顔洗ったりする時面倒だから眉毛や口髭も全部バリカンかけチャッタ!

ヒマでネットサーフィンしてると、世界で起きてる酷い出来事ばかり目に入って、、、どうもなあ、、、

それで又自分がこういう世界に居る事の意味を考えるワケ、、、俺が認識する世界は、俺の中にも同じものがあるから認識できるワケだよなユウジ、、、幼児がそれを認識しないのは、まだ悲惨とか不幸とかいう概念がないからだものなあ、、、そう考えれば今のような世界を生んでいる、欲望、不安、猜疑心などのネガティヴな意識が自分の中にも存在する事は否定できない。

「じゃあどうしたら良いか」と考えるんだが、、、その為の唯一の方法はやはり死生観だと思うんだよユウジ。

本当は宗教がその役目を担うべきだったんだが、もうそれは期待できない、、、だから俺は科学的に『死』を究明して行くのが一番良いと思うんだ。

何度も言うように、俺は理詰めで考えて『死』は時間と空間の世界から別次元世界への移行だと思う。

その別次元世界がどんな世界かは、この物質世界に居る間は判らないワケだが、、、でもいくつか推定する事はできる、、、この世に在る間は自由な意識と不自由な肉体のギャップに苦しんだワケだが、時間と空間の制約から解き放された意識は想うがままに動くだろうということだ。

この物質世界で意識が物質を創り出しているという事実は、もう量子物理学の世界では証明されている、、、物質世界に在ってさえ創造主だった意識だもの、物質的制約から抜け出たら意識自体の欲求に従って欲する世界を創り上げるであろう事は容易に想像できるじゃないか。

「死後世界は意識が創り出す世界」

これはガチガチの唯物論者でない限りほとんどの人が受け入れられる概念じゃないかと思うんだけどどうかなユウジ、、、

俺は確信してるんだがね、、、それでね、この概念を持つようになるとかなり人生に対する価値観が変わるんだよユウジ、、、たいていの人々は人生の価値観を「何を成したか」を基準にするが、死後世界は意識で創られるという概念を持つと人生の価値観は「公的な意識の醸成」というふうになるんだよ、、、もっと解り易く云うと「自他の区別から遠ざかる」かな、、、「執着からの脱却」とも云えるな、、、釈迦もイエスもマホメットも老子も教えた事はコレだと思うんだよユウジ。

ホントにどの宗教のどの経典を読んでも呆れるんだよユウジ、、、「単純な真理をよくもまあここまで複雑怪奇に書き増やしたモンダナア!」とね。

ところでユウジ、先日血縁者が損得勘定してガッカリしたという話しをしたが、最近負け惜しみじゃなくこの出来事を有り難く思うようになったんだよ、、、というのは「俺もようやく血縁という執着から抜け出られた」という感じが湧いてきてね、、、ずっと以前「もっとも厄介なのは血縁という執着だ」と教えられてね、、、その時はその教えを実感できなかったんだが、最近ナロガの台地から南の空を眺めていると、何の制約も無く空に翔び立てるような感じがするんだ。

それは生き物の『死』を見て見れば歴然としてる、、、他と区別されてた個々の生物は死の瞬間から免疫機能を放棄して発酵腐敗して全体に溶け込んでいくじゃないか、、、だから人間意識もそうあるべきだし、先覚者は異口同音にそう云ってるじゃないか!

「自ら欲するところを他に施せ」とか「無為」とか「無我」とか「積徳」とかな、、、全部「自分と他は一体だと気づけ」と単純明快に云ってるじゃないか!

話しを元に戻すが「死後は自分の意識が創り上げる世界に行く」と気がつけば、少なくとも死際の意識レベルが最重要だとは誰でも解ると思うんだよユウジ、、、そうなると人生の価値観も「公的意識どれだけ近づけたか」に変わって、何かを成すという活動もそれ自体が目的じゃなくて意識の向上の手段というコトになるワケだ、、、今度の怪我で俺も長い休息をやむなくされたが、聖堂建設が遅れてもそれほどヤキモキしないのは、そういう考えがあるからなんだよユウジ。

ネズミ狩り

この捕獲器で6匹捕った(アップすると中のネズミが判るだろ)が、最近危険を察知したのか捕れなくなった、、、それで別タイプの捕獲器を2種類作った

これは真ん中の板が針金を軸にシーソーになってて、ネズミが乗るとその重さで板が下がって水中の落ちる仕掛け、、、両側のゴムはネズミが落ちたあと板を水平に戻す装置だ

これはアルミ缶の先がスカートになっててネズミが中に入ると逆戻りできない仕掛け、、、うまくいくかどうか?

まだ5、6匹居るようだから可哀そうだけど根絶しないと又アッという間に増えるからなあ、、、

自撮り

右端のモノは自撮り用の器具だ、、、作業風景を撮るのに便利だと思ってルシアに買ってきて貰った

自撮り器で撮ってみたが、やはり画像に人物が入っていると臨場感があるなあ、、、人物と云っても俺しか居ないが?

食卓の茹でジャガイモは、俺とLEOの食事、、、利き手が不自由な事もあり、ドンドン料理が簡素化されてとうとうこうなったハハハ。

でも身体を動かさないせいかそんなにアレコレ喰いたいとは思わない、、、さすがに冷えたジャガイモは旨くないが、、、それはLEOが喜んで食べてくれるから有難い。泥付きジャガイモは水に浸して左手でかき回し、少しくらい泥が付いていてもそのまま茹でてる、、、俺は皮剥いて食べるし、LEOは皮も泥も一緒に食べるからチョー簡単料理だ!

 

閲覧注意❗️

 

今の人差し指は傷口が膨れ上がってこんな状態、、、そっとしとけばほとんど痛みはないが、何かに触れると飛び上がるほど痛い、、、毎日寝る前に傷口を酒で洗って包帯を巻き直してる、、、左手でやるのも段々慣れて手早くやれるようになった。

利き手が不自由で作業も料理もできないし、独りで話し相手もいないから必然的に自問自答する時間が多くなる、、、それで自分の意識の動きを観察することになるワケだが、、、ユウジ、俺たちの意識はやはりこの世のものじゃないな、、、俺は最近とみにそう想うようになったよ、、、実際自分の意識の動きを客観的に観察してみれば、過去や未来や遠くや近くや、、、時間と空間に関係なく次々と想う処に飛び回ってる、、、ユウジこの事実を認識するとかなり死生観が変わるぞ!

 

長雨

ここ数日ずっと風雨、、、LEOと2人で台所に篭ってる

テーブルの周囲を段ボールと寝袋の生地で囲って、中に白熱灯を入れたテーブルコタツ、、、加えて椅子に暖房座布団を置いてあるから足腰はポカポカだ!

スペインでは脳血栓の人が多くてね、、、最近ここに訪ねてきた4組のうちに、杖をついてる人が3人居た。

それでSちゃん推奨のヨモギ蒸しをやろうと計画してる、、、実は「ヨモギ蒸し」はもう20年くらい前に、子宮ガンの治療所として有名な韓国北部の山村で見た事があった、、、その時は電熱器じゃなくて炭火で熱していたから、「下手すると一酸化炭素中毒の危険があるなあ?」と思ってそのまま忘れていたんだよ。

聖堂とは別にヨモギ蒸しとUのヒーリング用の木造ハウスを建てようと思ってたんだが、右手が不自由だし、建設費も無いから聖堂の中に作る事にした。祈りの場所だが、祈りの場所が癒しの場所にもなるのは悪くないと思い直してね。

それで昨日早速ヨモギ蒸し用の椅子を作った。

風で飛ばされ脚が壊れたプラスチック椅子を修繕し、蒸気穴を開けただけだが、、、これだけやるのに半日かかったよユウジ、、、指一本使えないだけで不自由なモンダなあ!

話しは変わるが、小学教師間のイジメで激辛カレーを無理矢理口に押し込んだ事件で、学校側が給食のメニューからカレーを止めたという件が炎上してるそうだ!

俺はヒマなモンだから、そのニュースのコメント欄を読んでいて、、、面白くて腹を抱えながら30分くらい目が離せなかったよハハハ。

それで気づいたんだが、コメントを読むと今の日本人の平均的知性度が読み取れるなあユウジ、、、「ウチの子はカレーが好きだからカレーを止めて貰ったら困ります」という類いのコメントがあってね、、、教師側も父兄側もここまでズレてくるとコメディーより面白いな!

ところで今「父兄側」と書いて連想した事がある。

最近マスコミが「自殺」と云わないで「自死」と呼ぶようになったね、、、推察するに殺という字が剣呑だからという事だろうが、自殺はそもそも剣呑なモンだからバカバカしい忖度だよ、、、この傾向はずっと前からあって、例えば「ツンボ」「オシ」「メクラ」を差別用語だとして「盲目」「聾唖」「障害者」と呼ぶようになる傾向だ。

俺はこの傾向がホントに嫌でね、、、殊更気遣いして(気遣ってるフリして)アナウンサーあたりが「障害者の方が」などと云う時、ホントに虫唾が走るんだ。

この世の人間は自他の区別をする事で生きているんだから、そもそも生きる事自体「差別」すると行為じゃないかユウジ、、、その根本的自己洞察が無くなっているからこんな欺瞞社会が出来上がったんだろうな。

マスコミの文脈からすれば「父兄会」も男尊女卑の象徴という事になるはずだが、「母姉会」じゃ女尊男卑になっちゃうし、、、苦肉の策で「保護者会」という言葉を使い出したが、、、これだと血縁の親族という意味がないから、血縁者を指す場合は今もって「父兄」と言ったりするワケだ。

バカバカしい言葉狩りはもういい加減にして、その時その言葉の背後にある意識がどうであったかが重要だと思うよユウジ。

さてイヨイヨ食い物が無くなったから山を降りるわ、、、こうなるとオートマ車が良いんだが、、、まあ15分くらい走るだけだからギアチェンジくらいできるだろう。

仮想通貨

ずっと風雨が続いてる、、、で、台所でLEOのエサを作りながらネット三昧、、、有難い事にネットが使い放題だから、今朝は仮想通貨というモノがどういう仕組みかジックリ勉強した、、、勉強してみた結果、これはひょっとすると、今の資本主義世界を立て直すツールになるかもと明るい期待を感じたよユウジ。

と言うのは、仮想通貨の原理、、、イヤ仮想通貨を支えるブロックチェーンという原理が「中央集権」という今の世界構造を破壊する可能性があるからだ。

ネット世代のユウジたちに、パソコンに弱い老人が講釈するのは「釈迦に説法」だが、まあ我慢して読んでくれ。

俺が注目するのは、仮想通貨そのものじゃなくて、ブロックチェーンを創り上げている思想というか考え方なんだ。

これまでの世界は社会主義にせよ資本主義にせよ、その形態はどちらも中央集権的な体制だった。また、それ以前の君主制ももちろん中央集権体制だった。

長い歴史の中で君主制や独裁制が民衆を苦しめたから、1人の権力者に政治を委ねる君主制をやめて民衆の協議で政治を行うという「民主」という思想の元、「民主的政治形態」として、資本主義と社会主義(共産主義)というイデオロギー体制ができたワケだ。

しかしこの体制はどちらも民衆を幸せには出来なかった、、、その原因は中央集権だよユウジ。

君主制にせよ議会制にせよ、権力を一点に絞らなければ統治出来ないから、結局国家体制は中央集権という形態になってしまうんだ。

中央集権型の政治がうまく機能するには頂点の権力者が聖者である必要がある、、、しかし大衆は聖者を見分ける力が無いからどうしても個々の損得勘定で選ぶ事になって結局権力は腐敗してしまうワケだ。

ところがコンピューターと人工知能の発達で現れたブロックチェーンという仕組みは中央制御システムではないだろユウジ、、、これは人類がまだ使ったことが無かったシステムだ、、、仮想通貨の場合は加入者全員が情報を同時認識して通貨の価値(信用)を認め合うという仕組みだろユウジ、、、俺が想うにこのシステムを通貨だけじゃなく政治をはじめとする公共的な事業に取り入れたら世の中が一変すると思うんだよ。

もちろん俺が想うくらいだから、このシステムの発案者や君たち若い人々もそれくらいのコトは考えているだろうな、、、しかし俺はこの学びから人間の身体とブロックチェーンの関係に気づいたんだよユウジ、、、たぶんまだ誰も気づいてないんじゃないかなあ?

ハハハ勿体ぶらないで話すわ、、、10数年前、俺は『あの方』から「人類が創り出すものは全て人間の身体の模型だ」と教えられた、、、俺はそれを耳にして瞬時にこれは「箴言」だと直感したんだ。

そして『あの方』は俺にソフトバンクの孫正義氏に「企業だって人体の模型だと告げてきなさい」と仰った、、、俺は何度もソフトバンクに手紙やメールを送って面会の趣旨を告げたが結局門前払いで会う事は出来なかったがねハハハハ。

縁があれば孫氏は企業家として本分を全うする稀有な男になっただろうが残念な事だった。

話しが逸れたが、人間の身体も脳を頂点とした中央集権体制になってる事は解るだろユウジ、、、だからだ人間が作る様々な組織も全て中央集権体制なんだ、、、でもなユウジ、俺は自分の指先を見て、この傷を治してるのは俺の脳ではない事を思い出したんだよ、、、俺の傷は脳からの指令ではなく、白血球や肉や皮や骨の細胞とその中に存在する様々な意識が治しているとね、、、

そこから敷衍して考えたんだよユウジ、、、人類が創り上げたこの社会もそろそろ中央(脳)からの指令じゃなく細胞たる個々の人間がそれぞれ認識し合って動き出す時が来たんじゃないかとね、、、だって地球世界を人体という観点から見れば明らかに個々の細胞によって支えられ、その共同意識に任せた方がうまくいくじゃないか、、、今日一日俺はそんな事を考えていた。

Pillar婆ちゃんが強風で落ちたリンゴを持って来てくれた。野生に近いリンゴは渋くて酸っぱくて今の日本人は食べないだろうが、野菜も果物も無くなって久しい俺には凄く美味でねえ、、、3つも食べちゃった!

このリンゴは齧った後が凄く早く酸化して真っ茶色になる、、、酸やビタミンの成分がそれだけ活発なんだなあ!