またも暴風

暴風が続いててね、、、少し弱まるとは作業してるが、、、今一番厄介な部分でね、、、というのは石壁の縦横や垂直度がいい加減で、屋根を正しく方形に作るとヘンなコトになるんだよ、、、屋根は当然斜面だから勾配があるだろう、、、それをなんとか折り合い付けてくのが大変なんだ、、、基礎部分からチャント直角を合わせて壁を垂直に積んでいけばこんな苦労はしなくていいんだが、、、10センチ以上もズレたままで積んであるからどうしようもない!

屋根の予定仕上がりに張った水糸に合わせて垂木を石壁の中に埋め込んでいく、、、日本家屋のように桁に切り込みを入れていくんだったら合わせるのが大変だけど(尤も日本家屋の場合10センチもズレたまま柱を建てるなんてあり得ないが!)石を合わせていくんだからナントかなる!
また暴風が続いてる、、、作業は高所ばかりだからなあ、、、危なくて中断して

上の写真は昨日だが、今朝は風が強くて外に出られない、、、それで仕方なくLEOを相手にフザケてる

作業用の頑丈な靴だと噛み付いても大丈夫と分かっていて盛んに甘噛みする。

しかしこうして歯を剥き出しにするとやはりシェパードは猛獣だなあ、、、本気で噛み付いてきたら人間では敵わないなあ、、、

午後過ぎても風が止まないのでオビエドまで天窓を買いに出た、、、往復400キロのロングドライブ、、、

屋根の材木や板石が予定より安く手に入ったので天窓2枚も買うことができた、、、1枚90€(12000円)でこれも案外安くて助かる

午後10時過ぎTaramundi村に帰り着いたら、バルは仮装した多勢の若者でごった返し、、、謝肉祭のお祭りらしい、、、立錐の余地も無い店内でみんな夢中でお喋りしてる、、、一体何を彼奴らは喋ってるんだろう?

 

桁据え

こちらの屋根は、日本のように桁を渡してその上に垂木を細かく並べていくというやり方じゃなくて、桁と垂木の中間くらいの10センチ×5センチの角材を125センチ間隔に並べて、その上に下見板を貼る、、、だから屋根の下見板は日本のように薄い板じゃなくて厚み2、5センチの床板のような厚い松板だ、、、これが大雑把な製材でなあ、、、

厚みも幅もマチマチでキチンと組んでいくのは大変だ、、、でも上に載せる板石だって厚みが一定じゃないからマアマアで行くしかない、、、「郷に入っては郷に従え」だな!

 

年輪

1週間前「明日は雨が降ろうが風が吹こうが、明日は束柱を建てるぞ!」と書いたが、、、あんまり大口叩くもんじゃないなあ、、、あくる日から物凄い暴風が吹き荒れてね、、、昨日やっと収まったんだよユウジ!

それで今朝からやっと束柱を組み立てた、、、接合部が腐らないようにまずホゾ穴にタールを流し込んで梁のホゾ穴に束(ツカ)のホゾを差し込む

少しキツめに加工してあるからスンナリは入らない、、、グラグラしてるから倒れないうちに上から大ヅチで叩き込む、、、

ガンガン打ち込んでいくと束はガッシリ食い込んでいく

どうだい、、、まだまだ若いモンに引けは取らんぞ!

ところで梁の上に乗っていてフト「この松丸太はどれくらいの年齢かな?」と思ったんだよユウジ、、、それで切り口の年輪を見ようとしたが壁に埋めてあるから見えない、、、元々は15メートルくらいの長い樹だったから、下に落ちていた先っぽの部分の年輪を数えたみた、、、

測った部分は根元から10数メートルくらいで20年だから、多分40歳くらいの松の木なんだなあ、、、人間も40歳くらいで分別がついてくるから(最近はそうもいかないようだが、、、)松の木も40歳過ぎれば使い物になるんだと妙に納得した。

これは玄関を入った横手に飾りも兼ねて建てた柱なんだが、、、この樹は木肌も葉っぱも椿によく似た樹木なんだが非常に硬いので多分俺くらいの歳だと思う、、、この樹と俺とどちらが分別あるのかと考えちゃったよユウジ。

ナロガのシンボルであるイチイの御神木は何百年も経っているだろうから樹という生き物の意識は、人間なんかより遥かに思慮深いだろうなあ、、、そう考えると粗末には扱えないなあユウジ、、、古材やこうして新しい材木を扱っているとつくづく想うんだよ、、、

これまで古材を使っていて、、、前にも書いたが樹というものはどんなに古い廃材でも、磨いたり加工したりすると再び蘇ってくるから、それで樹の意識みたいなものを確かに感じるワケなんだが、、、

最近は古材も底をついてきたので、梁や柱は森から切り出した新材を使ってる、、、それで森から伐採して、、、皮を剥いて、、、削って、、、加工して、、、生物学的に云えば確かに樹としての生命は絶たれたに違いないんだが、、、しかしやはり生きてるんだよ、、、その樹を何に使うか、、、どんな扱いをするか、、、どんな加工をするか、、、どんな気持ちで接するか、、、古材も新材も、、、ホントにその度に異なる顔を見せてくる、、、100年、200年経った古材でも、昨日伐採した樹でもそれは変わらない、、、ユウジ、俺は古材や新材を使ってアレコレ作っているうちに、どうも人間が思い込んでいる「死生観」はトンデモナイ勘違いじゃないかと思うようになったんだよ。

ナント云ったらいいか、、、樹木だけじゃなく人間も含めた全ての生命体は我々人間が考えるような「個的存在」じゃなくて、全体が繋がった「永遠の変化」の現象、、、ナンカそういうようなモンじゃないかと想うんだよユウジ。

俺は今日松丸太を使って石壁の上に梁と束を組み上げただろ、、、石壁は、石と土と砂と牧草が繋がり合って、、、その石壁は下の岩盤と繋がって、、、チョット離れて眺めると、、、それは正面の御神木と繋がってるだろ、、、俺たちはそれらを「家」とか「樹」とか「山」とか、、、個々別々のモノとして見る癖になってるが、、、コリャア錯覚というか勘違いというか、、、俺は独りで梁の上から周囲を見廻してボンヤリそんな事を想ったんだ、、、俺はヘンなのかなあユウジ、、、。

束柱作り

棟木は据えたが、壁までの間にもう一本づつ桁を入れないとならない、、、それで束柱を3本づつ計6本の短い束柱を作った。

残っていた松丸太の先端をつかう。まず皮をむいてザッと磨く。

棟木据へで散々苦労したから、慎重に計測して狂いの無いようホゾ加工。

棟木の場合、チェーンソーで加工したらマズかったので、今回は丸ノコで正確に切断、、、

かなり直角に加工できたぞ!

明日は3本の桁にホゾ穴を開けて、、、雨が降っても風が吹いても束柱を建てるところまでやるぞ!

 

やっと上棟式

ここ1週間ばかりは束柱建てと棟木の据え付け、、、10メートルの棟木をグラグラ揺れる束柱の上に据えるのに悪戦苦闘してね、、、束柱を固定してしまうと穴とホゾが合わないからなあ、、、バケットの先にパイプを取り付けて高さを延長。

それで棟木の重心で一本吊りして束柱の上に組み込む作業だ、、、強風の中での作業だから吊り上げた棟木は揺れるしなあ、、、ホント冷汗モノだった、、、

棟木も束柱も捻れてるから、慎重に計測したつもりでも合わせてみると切り込みに狂いがあって、チェーンソーで修正、、、写真だと晴天下に見えるが突風の中での作業だぞユウジ、、、命がいくつあっても足りんワア、、、

ユウは悠然と立ってるように見えるだろ、、、彼女に全体写真を撮ってもらう為バケットに乗せ、グーンとアームを揚げたところ、、、実態は高所恐怖症のユウが呆然と立ち竦んでる写真だハハハ!

明日は棟木の両端部分を石とセメントで固めればもう大丈夫、、、俺が乗ってる板は、垂木を打ち付けていく為の足場だ、、、これで危ない作業はやっと終了!

棟木作り

屋根の背骨になる棟木を作る

建物を縦に渡すから10メートルの長さが必要だ、、、残しておいた2本の梁材を繋いで使う、、、

でも縦横とも歪んでいてね、、、片面を直線に縦引きして修正したが捻れてるのはどうしようもない、、、束柱のホゾ部分を捻れ具合に合わせて加工しなくちゃ、、、厄介だなあ、、、ホトホト日本の材木が恋しいよ!

大きいたわみは一晩ユンボで押さえ付けて修正、、、

なんとかグネグネの梁材を繋いで、、、夕食は富山の手搗き餅、、、やはり売ってる餅とは違うなあ、、、俺の雑煮はシンプルにネギだけの味噌汁で餅を煮込む、、、あんまり具材が入ってると餅本来の味が損なわれるからなあ、、、でも煮込むと溶けてしまう餅ばかりでガッカリする、、、その点、富山のお母さんの餅は煮込んでもしっかりしていてウマイウマイ!空港では死にそうになって運んだ餅だからなおさらだハハハ。

 

 

いよいよ屋根の骨組み開始

昨日は風が吹き止まないので、海岸線を探訪した。

車で1時間弱の港町リバディオの近くに奇岩のある海岸があって、そこに行ってみた、、、遊歩道もあって夏場には良いピクニックコースだが、ほとんど海藻が見当たらないのはどうしてかなあ?

スコットランドの豊穣な海とは異なってプランクトンが少ないようだ、、、多分海水温度が低いせいだと思う、、、スコットランドの気温は年中低温だが海水は暖流が流れ込むので比較的暖かい、、、スペインは寒流が取り巻いているようだ、、、コルドバに住んでいた時も暑い夏に海に入ったら水が冷たくてとても泳げる状態じゃなかった。

海藻が無いと潮の香りもしないんだなあ、、、海に近づいても海の匂いがしない、、、魚は結構獲れるようだが、スペインの魚は何を食べてるのかなあ?

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今日は霧が深いが風はピタリと止んだ、、、さっそく上に上がって屋根の芯出し

ホゾ穴を開けて束柱を建てる準備はOK

日が陰り凄い霧になった今日はここまでだな

丁張り

風雨がなかなか収まらなくてね、、、それで四隅の壁の頂点に丁張りを測り付けた、、、風が強くて壁の上に立つとヤバいからユンボのバケットに乗って測点を付けていく作業、、、

両側の壁の仕上がり高を決めて、真ん中で屋根高を割り出す、、、そもそも壁自体が縦横とも歪んでるからなあ、、、積み上がってるところでまあまあの線を決めなきゃ、、、でも屋根の芯は両側の壁から等分じゃないと勾配もオカシナことになるからなあ、、、東側と西側では建物の幅が5センチほど異なる、、、これがスペイン、、、大雑把なモンダよユウジ!

俺の腕じゃ風を写真に写せないがゴーゴー吹いてる。

明後日から少し晴れそうだから、、、それまでノンビリやるよ