軍備放棄

ここは以前土砂選別装置があったところ。母屋の北側だ。かなり広くなっただろ。車4台くらいは駐車できるよう拡げるつもり。

岩目に沿って矢を入れてからユンボの爪で崩してる。当分岩と格闘だ。

右側に積み上げてある石は旧作業小屋の壁石だ。明日はあれを手前に広場に移動しなければ、、、あの下も1メートルほど削り下げて、母屋の床より低くしないと。

ところで話しは変わるが、メディアでは米朝首脳会談が決裂したと大騒ぎだな、、、でも奇妙に思わないかユウジ、メディアはこぞって「北の不可逆的な核放棄」を言い立てているが、一方の米国も放棄すべきだという正論を主張するメディアはひとつも無い、、、どだい無茶な話しだよ。

米国は国連を使ってイラクに核開発も生物兵器も放棄させておいて、それから「まだ隠し持っている」と濡れ衣を着せて攻め滅ぼした。北朝鮮はあれを見ているから、核を手放したら殺されると思ってるからチョットやソッとでは怖くて手放せないよ。

日本だって韓国や北朝鮮をとやかく言える立場じゃないよ。日韓併合なんて、如何にも平和裡に合併したかのような表現をしているが、突然軍隊を送って無理矢理統治権を奪って、言葉まで日本語を習わせたんだからなあ、、、そうやって50年間占領した、、、もし日本がそうされたら、どんな屈辱と怒りを感じるか想像すべきじゃないか、、、やはり天皇が一度向こうに行って、手をついて謝罪すべきだよ、、、中国と北朝鮮と韓国にそうやって正式に謝罪すれば、今のゴタゴタはすぐ解決すると思う。

それに日本が率先して軍備を放棄すべきだよ。そして日米安保条約も解消して、アジア各国の疑心暗鬼を解くべきだ。

自衛隊も米軍も居なくなって空っぽになったら、ロシアや中国が攻めてくると思うかユウジ。それこそ被害妄想だよ。

「軍備を放棄するから平和条約を結びましょう」と言ってくる国に断る国があるかい?

このまま核兵器が拡散していったらヤバイ事は世界中の人が気づいているのに、率先して軍備を放棄する国が出て来ない。

幸い地政学的に見ても、日本は先陣を切ってその勇気を見せられる位置と経済力を持っている。

軍備をやめて23万人の自衛隊は、世界を対象としたPKO部隊に変えれば良いじゃないか。普段は国内山林の間伐や公共工事でもやってね。いっぺんに世界の尊敬を受けることになると思うよ。

今、空母を造るとか言ってるが、あれも病院船に改造すれば良い。そうすればこれまでバカみたいに外国に金を出し続けてきたが、あれも軍備を放棄した国にだけ援助するようにして、これにはどの国も反対できないし、国防費が要らなくなるし、どの国とも貿易に支障が無くなって経済も好転するだろう。

政府は憲法を変えて軍隊を出兵出来るようにしたいらしいが、核兵器というものがあるから、実際問題として侵攻出来るのは核を持った国が核を持たない国を攻める場合に限られるんだ。

米国が北朝鮮を滅ぼすのは3日もあれば出来るだろう。しかし核を持ってるからそれが出来ないんだろ、、、あれを見て、小国の権力者は「なんとか核を持たなきゃ」と思ったはずだ、、、ここで核も通常兵器も手放す勇気を見せる国が出てこないと、世界は本当に滅亡するかもな、、、。

セベル爺さん

数日前、ピラール家に救急車が来てセベル爺さんを連れて行ったんだ。セベル爺さんは心臓を病んでいて時々発作を起こし、これまでにも何度か救急車のお世話になっていたんだが、今度はかなり重篤らしい。ピラール婆ちゃんが病院に行ったきり戻ってこない。

娘のマリーが牛や鶏の世話に来ているが、彼女も職業を持っているらしいから大変だ。牛は飼料を与えるだけでなく、毎日大量の糞を出すから、その始末があっるからねえ、、、俺は「いつでも送迎するから必要な時は連絡してね」と言ってあるんだが、彼ら一家は結構遠慮深くてね、まだ一回も頼まれていない。それで今日は孫娘のルシアも来たので、再度「私はピラールさんに助けられたから、今度は私がピラールさんを助けたい。牛の餌くらいは用意できるから遠慮しないで言ってね」と翻訳機能で伝えたんだ。ルシアはすぐ理解して凄く嬉しそうだったから、多分なにか頼んでくると思う。

セベル爺さんは俺が移住してきた時、既に顔色が紫色で、血液循環が滞っているのは一目瞭然だった。俺は人間逝くべき時が来たら素直に逝くべきという考えなので、ああやって発作を起こす度に救急車を呼んで、強心剤や点滴を打って死期を延ばすのは賛成できないのだが、とにかく生命は伸ばすべきという偽善の世の中だからなあ、、、それにピラール婆ちゃんはセベル爺さんの世話がひとつの生きがいになっている感もあるので、彼を喪う事の痛手が案じられるからそうも言えない、、、あの家でピラール婆ちゃんに看取られながら逝くのがセベル爺さんにとっても一番良い死に方だとは思うがなあ、、、生命の永遠性を感じているなら良いが。

尤も俺としては常々なにか恩返しをしたいと思っていたので、ここで彼女の助けができれば有難い。ルシアは利発な女の子なので、うまく伝えてくれるだろう。

下の写真は母屋からピラール家を望んだものだが、洗濯物が丘の上に干してあるだろ。婆ちゃんは毎日あんな高い処まで上がり下りしてるんだ。洗濯物だけじゃなく、物奥小屋も丘の上にあって、あれはホントに都合が悪い。家と同じ高さの平地を造成すれば随分楽になるんだが、、、しかしスペインの様子を見ると、どこの家でも斜面をそのまま使っていて、水平な土地がほとんど無いのだ。だからそれはそれで生まれた時からそうやって生活しているんだから、要らぬお節介になるかと思ってその提案は保留している。

 

こっちの作業は、コンクリート舗装剥がしが思ったより捗ったので有難い。

起こしたコンクリート版はユンボで吊って邪魔にならない場所に移動。コンクリートの廃材は実に厄介なモノで、処理方法は細かく砕いて道路の路盤に使うか埋め立ててしまうかなんだが、機械がなければ砕石サイズに砕く事も出来ない、、、それでせっかく方形に割ったので、これを台所前に敷いて、舗装代わりにしようと思いついた!  コンクリートにも意識があるだろうからなあ、、、自然の中で石灰岩として静かに眠っていたモノが、人間の都合で掘り出され、熱い炎で焼かれ、セメントになって道路になったわけだが、何十年も使われる事もなく、俺がやってきて、Shinbokuの邪魔だと引き剥がされて、、、コリャア腹立てるかもなあ、、、で、自然石の乱張りの要領で、このコンクリート版にもうひと働きして貰おうと思うんだよ、、、台所の前が土だけだと、雨が降るとグチャグチャになるし、外で大工仕事をする時も下が水平に舗装されていると助かるからね。不貞腐れたコンクリート版がどんな笑顔になるか楽しみだぞユウジ!

ところで下の写真見てごらん。版の裏側なんだが、鉄筋の跡が碁盤の目になっているだろ。この版を割り始めたとき、鉄筋が入っている事を知って「コリャア割るのが大変だ!」と言ったろ、、、でも案外簡単に割れたのは、鉄筋が版の中に入っていなかったからなんだ。写真で見れば判る通り、鉄筋は版と下の路盤との境目にあったんだ!

鉄筋はコンクリートの曲げ強度を高めるために入れてあるのだが、その為にはコンクリートの中に入っていなければならない、、、当たり前だが上や下の表面に位置していたのでは役に立たないんだよ、、、鉄筋が入っていると知った時、「こんな硬い路盤でも公共工事は鉄筋入れるんだなあ」と、感心したが、ヤッパリスペインだ!本来なら路盤の上に鉄筋を置いたら、鉄筋が規程の位置に納まるよう、「鉄筋スペーサー」というプラスチックかモルタルの小さな浮かせ台を細かく配置して、鉄筋を浮かせた状態でコンクリートを打ち込んでいくのだが、面倒臭さいから路盤の上に鉄筋を置いて、そのままコンクリートを流し込んだんだな、、、お陰で俺は助かったがなハハハ。

はみ出してる鉄筋はサンダーで切断して

今日もナカナカ良い仕事ができたよユウジ。

最近は午後7時頃日が暮れるが、食事はほとんどユウが作り置きしてくれた冷凍お惣菜だから、それをオカズにアッと言う間に終わってしまう。それでお茶の友に少し甘いモノが欲しいので、サーターアンダギーを作ったが、これに順氣粒をまぶして揚げるとホントに香ばしくて旨いんだ。

以前にも試してみて旨いのは分かっていたが、今回は丸める時、手にオリーブオイルを塗るのはやめて、水を付けて丸めた、、、当然ベト付くが、そのまま順氣粒を拡げた上に置くと、上手くくっ付く。オイルを付けて丸めるとベト付かないが順氣粒の付きが悪いので、この方法が良いようだな!

ナロガの夜明け

旧暦の正月以来、日々夜明け時間が早くなって来てね。ついこの前までは午前9時になっても真っ暗だったのに、今朝は8時に明るくなった。

西側向き写真

東側向き写真

東の空に陽が出ようとしてるのに、西の空には月が登ってる、、、ナンダか妙な感じだよ。気温は2度でチョット肌寒いが、風も無いしコンクリート割りには絶好な日和りだな、、、。

朝あんまり気持ちが良かったので、写真を撮って送ったんだが、やはり仕事が進む時は気分も違うな、、、今は夜になってベッドの中だが、今日は実にうまく行ったよ。

昨日は母屋南側を整地して、夕方、いよいよShinboku前のコンクリートに手を付けた。割り易いように、側面の土を掘って、先端部分に削岩機の矢を当ててみたんだが、日が暮れてきてそこでストップ。

コンクリート舗装の左側先端が少しだけ割ってあるだろ、、、昨日ぼ夕方割った場所なんだけど、あれだけ割るのに実は30分かかったんだ。それで昨夜考えたんだ。鉄筋が入っているから矢を当てた部分だけ割れて、ヒビが周囲に拡がらない、、、それで細かく矢を当てていかなければならんのだが、、、削岩機は自重で矢が刺さっていくので、とても重いが垂直に当てているぶんにはそれほど力を要しない、、、しかし時々ヒビ割れが拡がらず、矢が抜けなくなる時がある、、、そうなると振動をかけながら引き抜かなければならんのだが、これは本当に腰にくる、、、で、こんなやり方でやってたら間違いなく腰を痛めてしまうからなあ、、、それで1メートル角くらいの碁盤の目に割れ目を入れて、ユンボで起こしていく事が出来ないかと考えたワケ、、、鉄筋が入ってるから、いくらユンボでも普通にやったら持ち上がらないが、バケットの先をコンクリート版の角に掛けて、バケットの背面に石版を当てて、梃子の力を応用すればなんとかなるんじゃないかとかんがえたんだ。

で、まず縦横に大まかに矢を入れて。

次に幅20センチくらいでこのラインを貫通するまで細かく割っていく。

そしてユンボの爪をコンクリート版の先端に引っ掛けて、梃子の応用で、ただ持ち上げるんじゃなくてアームを向かい側に押し出しながらバケットを掬う形で動かすと、、、グキグキと動いて隣のコンクリート版と繋がっている鉄筋が千切れて、、、1,5メートル角のコンクリート版が浮き上がった!

要領さえ掴めば後は早い(と言っても、碁盤の目に細かく割っていくのは相当時間かかったがね)

 

とうとうShinboku手前まで全部割っちゃったよ!ホントはShinbokuの近くは全部割ってしまいたいのだが、それは工事が済んで迂回路を作ってからでないと、返って木を痛めるからね。これで下の岩盤を削ってウネリを無くせば随分作業が楽になる。写真では小さく見えるがコンクリート版は1,5メートル角前後で、ユンボで持ち上げるとギリギリだから1トン以上はあるよ。今日は良い仕事が出来たよユウジ。

削岩機を買う時、ケンが俺の腰を案じて一段小さいヤツを勧めたんだが、このコンクリート舗装が念頭にあって一番デカイコレを買った、、、ケン、これにして良かったよ。測ってみたら厚み20センチだった!

明日も腰動くように体操してから寝るわユウジ。

レナネズミ

Shinbokuと母屋の正面辺りの写真だが、ユンボは水平に停めてあるから、コンクリートの路がどれくらいウネっているか分かるだろ。見ての通り登りながら傾いているのでホント始末悪いんだ、、、それに路盤が母屋の計画床高より1,5メートルくらい高いので、ここだけはどうしても削り下げなければならない、、、大仕事なので、建物を建ててからと思っていたが、やはり作業上具合が悪いので、今のうちにやってしまおうと手を付けたわけだ。

割り掛かってみて分かったが、どうもこの道は個人が造った道じゃないな、、、厚さが15センチくらいあって、鉄筋の網まで入ってる!下は岩盤の硬い地盤だから5センチくらいのセメント舗装でも充分保つのに、、、公共事業だから規定通りに造ったんだろうなあ、、、おかげで徹去するのは大変だ!30平方メートルくらい割らなきゃならん、、、ヤレヤレ。

1日コンクリートと格闘して7時に夕食

ユウが作って冷凍してあったカレーを戴いた、、、キムチは福神漬けよりカレーに合うなあ、、、ところでユウジ、キムチの上が白いだろ。これは白カビだよ、、、慣れない者が見るとギョッとするだろうが、キムチやぬか漬けの白カビは全く味も変わらないし匂いもしない、、、凄く美味しいよ。冷凍庫はあるが冷蔵庫が無いので、こうやってすぐカビが出てくるんだ。でももう全く気にならないハハハ。今時の主婦はビックリするだろうが、ナニ、冷蔵庫なんて無かった俺の幼少時代は、味噌樽も醤油樽も漬物桶も、みんなカビで蓋されていたんだからなあ。これが自然なんだよ。

食後、携帯でレナリの写真見ていてフト「レナちゃんネズミはどうしたのかなあ、、、」と想ったんだ。  レナちゃんネズミと、シマちゃんネズミはユウが来たら出て来なくなった。ユウが「此処は人間が住む場所だから来ないでね、と祈ると出て来なくなる」と言ってたので、「なるほどなあ、、、」と思っていたんだ。

ユウは「出て来ないでオーラ」を発していたが、俺は密かに「出て来ても良いよオーラ」を発していたので、彼らは姿は見せないが潜んでいる気配はあった。

旧台所を解体して、新台所に移った後も、すぐに彼らも移ってきたらしく、食品棚の上に小さな糞が落ちていた。姿は見せないが毎日同じ場所に糞があるので、ユウが「居るぞというサインかしら」と、笑っていたが、やはり姿は見せなかった。

それがユウが帰国してからは、棚の上に糞が見えなくなって、、、「どこかに移動したのかなあ」と、思っていたんだ、、、それで以前のように「レナちゃん、レナちゃん、ピーナッツ食べるか」と呟いて、つまんでいたピーナッツを噛み砕いて足元に置いてみたんだ。そしてしばらくしたら、ホントにレナちゃんネズミがチョロチョロ出てきて、俺の足元でピーナッツを齧ってるじゃないか!

わかるんだなあ、、、イヤー可愛いモンだよユウジ、、、俺の草履と見比べればその小ささが判るだろ。殻付きピーナッツが好物だとは知っていたが、こうも素早く姿を現わしたのは、やはり人間意識を感知している証拠だなあユウジ。

独り生活になった途端、慰めに来たのかなあ、、、ハハハ。

母屋周りの整地

路盤を削っている内に、母屋の周囲を全部整地してしまおうという気持ちになったよユウジ。もちろん母屋完成の暁には周囲の整地もやるんだが、それは後でいいと思っていたんだ。しかし母屋の床高を決定するには、当然周囲の地面の高さも関係してくる。床は外の地面より高くないと湿気が来るからね。

しかしここの場合、建物が斜面に沿う形で建っているので、内部の地面も南側は低く、北側は高い、、、つまり外と同じく30度ほどの斜面なんだ。

何故こんな事になってるかというと、一階部分は牛舎か豚舎だったんだな。牛や豚もこんなに傾いた地面で飼われたんじゃオチオチ眠れなかったろうと思うが、、、それでもちろん俺はブタじゃないから床は水平にするが、南北の高低差が1,5メートルくらいあるので、そのまま水平にすると北側の床が外の地面より80センチくらい低くなってしまう。北側は山が迫っているので、雨が降ると山から流れてくる水で水浸しになってしまうんだ。それでできるだけ北側の地面を削り下げ、山からの水気を遮断しなければならない。

それで北側の地面をどれだけ下げられるか周囲を掘ってみたんだ。

石壁と地山の接点が判るかい?            アップしてみるか。

画面の真ん中辺りから下(写真では下に見えるが実際は下じゃなく手前なんだが)は地山で、30度くらいの右上がりに石が積まれているだろ。写真左側に入口が見えるが建物右側(北側)の地面も、この入口の路盤高まで下げないと建物内部の床高より下がらないんだ。しかしそうすると建物の基礎石がぐらついてしまう、、、まあそれは掘ってみる前から予想はしていたんだが、、、だから北側の壁から1メートルくらい離して、床高より50センチくらい低い排水溝を掘って、水気を遮断しなければならん。せっかく改修しても部屋がジメジメするんじゃ堪らんからなあ、、、!

大掛かりになるが、この際土砂選別の装置も解体し、Shinbokuの横のコンクリート舗装も割って、母屋周囲を水平に整地して排水路も作ってしまおうと思うんだ、、、その方が石積み作業にも都合がいいからね。

さて明日から岩盤とコンクリート割だ!

岩の言い分

今日は朝から雨、、、

ネットの容量不足の件は、結局ルシアに見て貰ってもオレンジ社に行かなくてはできないという事だったので、今日は朝から支店があるリバディオの街まで行ってきた。その件はすぐ片付いたのでトンボ帰りで戻ってきたが、往復2時間弱のドライブ中、俺自身の困った癇癪クセについて色々思い巡らした、、、ユウジに「無為の境地」などと高邁な事を語りながら、実際はこうして感情の波に上下してしまう自分がちょっと恥ずかしくてな、、、とにかく俺が独りで異国の山奥に居るというこの事実が、その答えである事は確かなんだが、、、ハハハ。

でもまあこれも天の計らいか、嬉しい事もあってな。それはまずカズサから久し振りに近況報告があって、彼は半年ほど前から山梨県の山奥で、彼の友人が購入した山荘と周囲の敷地を改修して集いの場創りをやっているんだ。送ってくれた写真を見ると、ほとんど俺と同じ事をやっていて、設営したテントまで円錐型でソックリ、、、彼が俺の元から巣立って1年になるが、スペインや名古屋で一緒に働いた経験が役立っていると聴いて嬉しくなったよ。土地を拓く時畏れも感じると書いてあって、そういう感性を持った彼ならこのナロガも継いでくれるかなあ〜と楽しみが出てきたよ。

それとこれも息子と思って一緒に暮らしてきたRの写真が送られてきて、この若者もいい子で能力もある子なんだが、どうも本気が出ないというか覇気が出ないというか、何か意識に雲がかかっているような状態がずっち続いていて、俺にはどうしようもなかったのだが、最近ある事をキッカケに変わったようだ。ひと目写真を見てかかっていた雲雲が晴れて陽が射している状態が見て取れたんだよ、嬉しいなユウジ。

それから夏場に訪れて俺の手伝いをしてくれたD少年からも便りがあって、俺のブログを見てナロガの変容を見守っているとの事。

これまで多くの少年や若者が俺の元に去来して、俺はその子達に自活生活のアレコレを教えてきたが、後はほとんど梨の礫で、俺との時間が役立ったのかどうか、、、いささか寂しい想いをしてきたが、ここ3日間ほど立て続けに朗報が届いて、俺を元気にしてくれた。

本物の無為の心境ともなれば、悲しい事にも嬉しいことにも心を動かされないのが真骨頂なのかも知れんが、そんな屁理屈をアレコレ考えるのはやめて、「素直に悲しい現象には泣き、嬉しい現象に喜ぼう」、、、今日のドライブ中そう思ったんだよユウジ、、、それが自然体じゃないかユウジ。とにかく俺はいくら隠しても飾っても実際は癇癪者のアウトローなんだから、こんな俺でも寄ってきてくれる者にはそのままの俺で付き合う他ない、、、しかし俺が本気で付き合う時はどんな子供にも自他一体の気持で付き合うよ、、、俺がおまえで、おまえは俺だ。

ユウジ、俺はカズサにこう言ったんだ。「本来所有という概念は幻想で、土地なんかも実は誰のモノでもない。強いて言うならその土地を最も愛した者がその土地の真の所有者だ」とな。これは過去十数年、一静と俺が実体験して来て得た確信だ。

その土地を真に愛するとは一体になるということだから、俺がナロガと一体化すればナロガは俺で俺はナロガ、、、という事になる。

ドライブ中にそう思ってPereira村の入り口に着いた、、、A PREIRAの看板がいかにもチープだが、、、霧に浮かぶナロガはなかなかのモンだろユウジ。山頂近くに微かに白く見えるのが俺の住むコンテナだ。

話は戻るが昨日は一日中快晴でね。路盤削りをやっていたんだが、山際に排水路を掘って置かないとマズイと気がついてね。しかし岩盤に溝を掘るにはユンボの爪では歯が立たない。それで削岩機で10センチほどひび割れを入れて、ユンボで掻き出すという作業をやったんだ。7メートルほど掘って1日が終わったが、20〜30メートルの排水路ならともかく、このペースで旧作業場のあった場所全体を下げるのは到底無理だと思い知った。7メートル掘っただけでもう夕方には背中がパンパンでなあ、、、

D少年ならこの削岩機がどれくらい重いか知ってるから「年寄りが頑張ってるな!」と言ってくれるかも、、、KENなら楽々扱うだろうが71歳の俺にはちょっと手に余る。

上の写真で判るかなあ〜削岩機が突き立っている辺りが1メートルくらい盛り上がっていて、此処がひときわ硬い岩盤なんだ、、、それで無理に削る事はやめて、排水路はこの硬い岩盤を迂回して掘り進め、硬い部分は庭の築山にしようと思いついた、、、硬い部分はそのまま残ろうとする岩の意識だからね、、、逆らわず作庭の一要素にしようと思うんだよ。

此処に到着して以来、とにかく水平な土地が一坪も無い急斜面だったから、平地を作るのに奮闘して来たせいで、「とにかく水平に」という想いが先行していたが、庭となれば話は別だからなあ、、、。岩や木の言い分にも耳を傾けて楽しく庭作りするよユウジ、怠け者の「楽しい求道生活」だハハハ。

癇癪パワー

数日まえからネットのバイト量(契約の容量をバイトと云えば良いんだよな?)が無くなったから、遅いままにしておくか追加するか返事してくれと契約先のorange社からメッセージが入ってね、それが一昨日からドンドン激しくなって、30分おきに来るんだ、、、もちろん文面はスペイン語だから翻訳機能でおおよその文意を解釈するだけだが、このまま使い続けると追加料金が嵩んでトラブルになるから早く返事してくれという事らしい。

返事しろと言われても、どうして良いのか分からんし、指定の電話番号にかけても言葉が通じないからどうしようもない、、、その上今度は画面に「iCloudストレージの残量がありません」というメッセージがドンドン入って、、、どっちもユウに出発前に処理を頼んでいた事なので段々腹が立ってきてなあ、、、もう散々チャットで八つ当たりしたんだが、それでも腹が収まらなくて、「もうチマチマした仕事では集中できん!」と思って、旧作業小屋の石壁を壊しにかかったんだ、、、ハハハ、、、ユウジは「開放型ストーブを作ってたのに、何故急に敷地造成に向かったんだろう?」と、不思議だったかも知れんが、実はそういうワケだ!

それで怒りを岩壁にぶつけたワケだが、、、

昨日の写真と見比べてくれ、どうだい、残っていた石壁はアッと言う間に無くなって随分広くなっただろ、、、やはり怒りパワーだな、、、石壁は実に脆い、実際5分くらいで崩し終わって、岩壁を削るのに1日かかった、、、母屋との取り付けで、まだ地盤を1メートルくらい下げたいんだが、これは明日から削岩機併用でやる事になる。

昨日はそういう次第で、荒仕事をして癇癪も収まったんだが、やはり問題の処理はせねばならん。どうにもならんから役場に行ったが土曜日で休み、、、それで「困った時のピラール頼み」で、ちょうどマリーさんが来ていたので頼み込んだら、明日孫娘のルシアを連れてくる」と、いうことになった。

これで明日なんとかなるだろう。   ああ、疲れた!

ユウジが側にいるならなあ、、、こんな事ナンデもなく解決できるのに、そもそもiCloudがナニかもわからんのだから、手も足も出んよユウジ、、、。

 

敷地整備

ユウジ、母屋の横にある旧作業小屋の石壁も撤去する事にしたよ。ゆくゆくは撤去して母屋の北側は車4台くらいの駐車スペースにしようとは思っていたのだが、母屋北側の石壁を積んでいくのに、ユンボが回転できるくらいの広さが無いとやはり作業効率が悪いと判ったので、先に手をつけると事にした。

それに写真でも判ると思うが、道路が母屋に取り付く辺りでうねっていて、これも石積みを進めていく上で、ユンボで足場を差し出す際、機体が傾いて具合が悪い、、、それで旧作業小屋の石積みを撤去し、岩壁も削って北側スペースを平らに造成してしまう事にしたんだ。

写真では判り辛いが、コンクリート舗装の左側が高く右側が下がっていてこの上で石を吊るしたユンボを回転させると危険なんだ。それにコンクリートがShinboku(御神木と書くと、どうもオカルトチックな感じがするのでShinbokuと書くことにしたハハハ)の根元まで及んでいて、これはどうでもコンクリートを剥がし、道を左側に迂回させて、Shinbokuの負担を軽くせねばと思ってるんだ。

最初ここに来た時は、ナロガの敷地はピラール家を過ぎた辺りからだと聴いていたんだが、どうも地境を確認していなかったようで、役場で地籍図を貰ってエンリケさん達にも確認したところ、ナロガの敷地はShinbokuの中心までだという事で、Shinbokuの手入れも隣地の持主の了解を得なければ勝手にやるわけにはいかない、、、地境も確認しないで土地を買うというのも、、、まあ実務をやった若い連中もいい加減なもんだが、、、いずれにしても三本のShinbokuはナロガの象徴だから、いずれ一部土地を交換するかして、三本のShinbokuのお世話だけはしていかないとなあ、、、まあそういうわけで、ナロガの敷地内でも入口部分だけは動きやすいように平坦に削ることにしたんだよ。

母屋が斜面に沿って下がった部分に建ててあるので、中二階の建物にするには北側(写真左側)の岩盤を1,5メートルくらい削り下げねばならない、、、電気が来たから電気削岩機が使えるが、、、かなり大仕事だな。

まあ焦らずにユルユルやるよユウジ。

生活を愉しむ

昨日ユウを送って昨夜から今朝まで爆睡、、、今日も小春日和で気温は16度、、、俺が動かなければ、無風で物音ひとつしない穏やかなナロガだ。

午前9時頃目覚めて、さてどの作業から取り掛かろうかと考えたが、最近俺は「これをやらねば、、、」という一種の脅迫観念みたいなモノが自分に取り憑いている事に気付き、、、動き出す時はそれに追い立てられないように気をつけているんだ、、、それで今朝は「とにかく一日を楽しく送ろう」と、考えて、楽しく送る為の要素は身近なところから清浄にという教訓(先日の洗面器磨き)を思い出し、真っ黒のフライパンと中華鍋を磨くことから始めた。

何故こんなに汚れているかと云うと、こちらのガスコンロは空気調節機能が悪くてガスが完全燃焼せず、赤い炎が出て鍋を煤けさせるんだ、、、それでケンに日本のガスコンロを持ってきて貰ったわけだが、これは綺麗な青い炎が出て鍋を汚さない。

もう煤と油がこびり付いて手で磨いても全然落ちない、、、それで手動グラインダーにワイヤーブラシを付けて磨いたらアット言う間にピカピカになった!

先ずは身の回りから快適ライフになるよう整備して、とにかくユッタリ愉しんで作業する事に専念するよユウジ、、、俺の場合、それが無為に近づく近道かなあと思うんだ、、、どうも高度成長時代の「段取りして目的完遂!」というクセが抜けきらないんでなあ、、、ハハハ。

ところで話は変わるが、ひょんな事から蕪菜が幾らでも手に入る事になってね、ユウが出発前に塩漬けにしたり、キムチにしたり、お浸しにしたりして行ってくれたんだが、これが大根葉や野沢菜みたいで凄く旨くてね、、、。

Pereira村には4軒の民家が建っているが、常住しているのはピラール夫婦だけで、他の3軒は時々家や畑の面倒を見に来る。

その内の一軒はエンリケさんという一家だが、そこも親切な一家で、奥さんと娘さんは来るたびにユウの顔を見に立ち寄る。どうも俺たちをかなりの貧乏人だと思っているらしく(まあ実際そうなんだが)化繊の古着をくれるのには閉口してる、、、しかし、先日、放置した畑に栽培していた蕪が自生して繁殖しているので、それを勝手に採って食べればいいと言ってくれた。蕪は単年草だから、半ば野生化して毎年種を落としてそれが生えてくるんだな。だから完全な自然栽培だ、、、それでさっそく青々と茂った葉を収穫してきて、煮て食べたら凄く美味しくてなあ、、、ちょっと野沢菜に似て苦味があるが、それがまた良い味わいなんだ、、、塩漬けにして1週間ほど発酵させたらこれも旨い、、、冬場の青野菜としては最高だな。

種を蒔いて栽培したモノより力強くて、硬めの葉っぱを噛み締めていると、コイツのヤル気を感じるよ。きっと俺たちが喜んで食べるのが嬉しいんじゃないかなあ、、、。エンリケさん達は家からも離れているせいか、ほとんど収穫しに来ないが、、、これは野沢菜漬けよりももっと野性味があって旨いよ!近くならユウジにも味あわせてやりたいがなあ、、、。

ヘッドライト、テールライト

ユウが帰国するので今朝の午前1:30ナロガを出発しマドリード空港まで送った、、、出発口でユウを降ろし、とんぼ返りでナロガに戻ったのが午後3:30、、、14時間のロングドライブで、流石に作業に戻る気にはなれず、台所でグッタリしていたんだが、、、落ち着いて見回してみると、布団も衣服も全部洗って仕舞ってあるし、、、冷凍庫には調理済みの各種お惣菜がギッシリ、、、台所の棚にも作り置きの漬物や常備菜が名札を貼ってギッシリ、、、。コメも元精穀物もイッパイあって、これで3ヶ月は山から降りなくても大丈夫だ!

破れたテントの中で震えながら焼きジャガ芋齧ってた11月から見れば、天国のような環境だよ、、、居なくなってみると人の心尽くしが身に染みるなあユウジ。

疲れが残らないよう寝ようとしたが、寝不足のせいか、一昨日ヘタな溶接作業をやって眼を焼いたせいか、眼がシバシバして寝付けない。それで、ユウが帰る前、携帯で音楽を聴く方法を教えてくれたので、それをやってみようと携帯を弄ってたら、中島みゆきの「ヘッドライト、テールライト」の曲が流れてきて、、、一瞬鳥肌が立つくらい驚いてなあ、、、というのは、帰途7時間近くのロングドライブ中、俺はずっと「浮かび上がってくるヘッドライトと消え去っていくテールテールライトの列」を想い浮かべて走っていたからだ。

もう20年前になるが、俺は『ある方』を助手席に乗せて中央高速を東京から名古屋方面に向かって走っていた。夕闇が濃くなったその時、直線の緩い下り坂がトンネルに向かっている場所で、トンネル口から上り車線を走る車のヘッドライトが次々と浮かび上がっていて、一方下り車線を走る車のテールライトが次々とトンネルの中に消えていく情景を見ていたんだ。

『ある方』は深いため息と共に「ああやって無数の命が生まれてきて、無数の命が消えていく、、、無惨だねえ、、、」と啜り哭くような声で呟やかれた、、、俺は声の変調が気になって、運転しながらそっと『ある方』の横顔を盗み見た、、、対向車の光で一筋の涙を認め、俺は強い衝撃を受けたんだ。

それまでの『ある方』との会話の流れから、浮かび上がるヘッドライトと消え去るテールライトを命になぞらえている事はすぐ解った、、、そしてその無数の命が人生本来の目的を一考だにしないまま消えていく無惨を嘆かれている事もすぐ解った、、、しかし恥ずかしながら俺はそれを世間話のレベルで世の不条理を嘆くような調子で聴き取り、運転しながらフンフンと頷いていたのに、『ある方』は人々を憐れんで独り涙されていたんだ、、、ユウジ、ああ今思い出しても身がすくむよ!

俺は今、ユウジ相手に、人々が人生の意味を考えない無惨さを愚痴っているが、その中身はと云えば、半分は腹立ち紛れ、半分は話し相手がいない不満だからなあ、、、正直云って俺はこの問題で涙が出た事が無いんだ、、、20年経ってまだコレだもの、、、とても『ある方』の弟子とは云えないよ、、、まあ、そういう事情を長い独りドライブ中グズグズと考えていたわけで、そこに鞭打つように「中島みゆきのヘッドライト、テールライト」が飛び込んできたワケ、ハハハ。

改めて中島みゆきさんの歌を聴いてみたが、彼女も魂の永遠性を感じているようだね。他の歌を聴いても彼女が求道者である事は感じる、、、有名な歌手だから彼女の歌で人生が求道の旅だと気づく人が増えれば良いがねえ。彼女の歌のように、倒れても転んでもまた起き上がって歩き出さなければなあユウジ。