
木と話すと云うと人は一歩引くから誰にでも云えないが、しかし誰でも木に話しかけた経験はあると思うんだよユウジ、、、そんな時は周りに誰もいない独りでいる時で、ただの挨拶だったり深刻な悩みだったり内容は様々だがね、、、でも木が応えてはくれないと思ってるから木の返事に耳を傾けたりはしない、、、
俺は此処で独りで過ごすうちに木に話しかけるのが癖になって、それが常態化してから俺の内心だけに響く答えのようなモノを感じるんだよユウジ、、、霊的な書物なんかにはそれがハッキリした音声だったり、木の精が視覚上にも現れて話しかけられたりすると書いてあるが、俺の場合はそんなハッキリしたモノじゃないんだ、、、ただ俺が困ったり迷ったりする極く日常的な問いかけに対する答えが俺の胸の中に湧き上がってくるといった感じなんだ、、、だから神秘現象とはほど遠い感じで、まあ俺の自問自答と言ってしまえばそうなのかも知れない、、、でも木に話しかけるという行為は多分誰もが経験しており、その「誰もが木に話しかける」という人間の特性みたいなモノに注目すべきじゃないかと思うんだよユウジ、、、
できれば「木が答えるはずはない」という固定観念を拭い去ってね、、、3歳の幼児ならきっとそうするはずだと思わないかユウジ、、、俺は此処をそう云う場所にしたいんだよユウジ、、、YUUが去って半年、、、俺が独りで御神木と暮らした日々の中から得た答えなんだよユウジ、、、
窓をシートで覆う前の御神木だ

シートを取り払ってガラスが入れば望む人は誰でも木に問いかけられる神聖な聖堂になるぞユウジ!
