御神木の満足

来客が帰って又独りの時間・・・怒涛の1週間で走行メーターを確認したらナント3025キロ!

マドリードまで600キロを2往復とヒホンまで往復で340キロなんだが、帰りにナビが使えずグルグル迷ったりしたからなあ・・・2回給油してギリギリNAROGAに帰り着いた・・・今回は2回も燃料切れの危機に見舞われたから、今朝はポンテノーバまで行って満タンにしてきた・・・山奥だから車の燃料だけは満タンにしとかないとなあ・・・

NAROGA入口の御神木周り・・・Shoさん達が来る前にナントカ苔張りだけは完成したが、石材の残骸があってコレは始末出来なかった・・・疲れも取れたし、目障りだからコレを始末する事に・・・

どうだい入口周りに風格が出てきただろ・・・晴天が続いて陽が当たる場所は苔が枯れかかってるのでタップリ水遣り・・・聖堂に戻って座ってみると御神木の満足気な「氣」がヒシヒシと伝わってくるよユウジ・・・「エッ気のせいだって!」・・・そうかなあ・・・人が居るとダメなんだが独りになると御神木が話しかけてくるんだよユウジ・・・「痴呆かもしれないって!」・・・まあ「気のせいでも」「痴呆でも」俺の気分が良いんだからどっちでも良いさハハハ。

来客

8/13の午後、日本から、Shoさん、モモコさん、T君の3名がマドリード空港に到着・・・俺は10:00頃にNAROGAを出発して午後5時頃、待ち合わせ場所のホテルに到着・・・このホテルは五階建ての大きなアパートが4方を囲み真ん中のスペースにプールとテニスコートがある巨大な施設で、半分がアパートで半分がホテルという変な構造だ・・・新しくて大きいんだが、実に安っぽい施設でね・・・地下が駐車場になっていて、そこに車を入れてチェックインしようとしたら車両ナンバーを問われたので、再度地下駐車場に降りてナンバーを確認しようとした・・・大きな駐車場で駐車した時念の為駐車場所の写真を撮ったから安心・・・余裕で「Dー64」の位置に戻ったら驚いたことに俺の車が無い!

さすがに焦ったよユウジ・・・何度も写真で確認するが緑色の下地にD−6で間違いない・・・車から降りて無意識に歩いてから写真撮ったのかと思って駐車場全体を3度歩き回って確認したんだが、車が見当たらない・・・付近に居た掃除夫に「この下にも駐車場があるのか?」と尋ねたが「この階だけだ」と云う・・・もうヘトヘトになってね・・・

しょうがないから一度部屋に入って・・・とても外で夕食を摂る元気もなく、4人分の食料を買いに行こうとするがそれにはやはり車が必要・・・それで4人で再び捜索・・・やはり無いから地上の広場に出てプールとテニスコートの脇に同じような入口がもうひとつある事に気づいた・・・それで降りてみると全く同じ駐車場がもうひとつあるんだ・・・そこの64番に行ったら俺の車があった・・・全く同じ造りでオマケに下地まで緑色の下地・・・2つあるならフロントがそう注意すべきだし、ナンバー表示だって赤とか異なるモノにすべきだよなあ!

オマケに来客3人の内Shoさんだけは18日に帰るので、彼女の帰国便を確認したら欠航だと言われたとの事、慌てて別便を手配しようとしたが言葉が通じなくてホテルに来てしまった・・・日本のチケット屋と電話で交渉するが埒が開かない・・・ソンナコンナで散々な初日!

とにかく翌朝はNAROGAに出発・・・7時間ほどでNAROGA到着・・・やはり此処に来ると心が落ち着く・・・Shoさんもモモコさんも御神木を仰ぎ見て大感激・・・

Taramundiで町を散策・・・

この旅のキッカケはモモコさんの息子T君が予々「スペインに行きたい」と願っていた事、それでモモコさんがT君とスペイン行を計画し、それを友人のShoさんに話した事で3人がスペインに来た次第・・・Shoさんと俺は(株)貊村発足当時から親交があったのでNAROGAへも訪れたというワケだ・・・

T君に「どうしてスペインに行きたくなったの?どんな処に興味があるの?」と尋ねるが無言・・・19歳で専門学校に通ってると聞いていたので「どんな職種を勉強してるの?」と尋ねたらポツリと「鍼灸」と答えた・・・それで俺はハッとした・・・早速俺は自分がお灸で肝臓癌を克服した話しをした・・・ユウジおまえだってここまで話せばピンと来るだろ・・・無口で内向的な青年が無意識の内にスペインに行きたくなり、それが母親からShoさんへ、Shoさんから俺へと伝わって、鍼灸師を志す彼に俺の体験が加わる流れだ!

彼はアトピーでいつも顔や身体をボリボリ掻いてる・・・髪を簾のように垂れ下げて額と眼を塞いでる・・・だから俺は彼を見てすぐ思いついたんだ・・・まず垂れ下がった髪をバッサリ切って丸坊主にして、順氣粒と霊水だけで21日間丹田灸を施し、自分で自分のアトピーを治すべきだと・・・それを体験すれば彼は難病を治す素晴らしい鍼灸師になれる生涯最大のチャンス・・・彼が天から(本当の自分から)此処へ導かれた事は明白じゃないかユウジ!

でもなあユウジ・・・これはなんと言っても本人が気づかなければなければどうにもならん・・・それまでの経験で俺はそれがよく解っているから初対面以降決して俺が説得するのは控えたんだ・・・とにかく警戒させないように遠回しに「意識の力」やお灸の絶大な効果をT君じゃなくShoさんやモモコさん相手に喋って同席するT君の耳にも入るように努力したんだよ・・・でもT君は全く関心を示さない・・・自分が鍼灸師を志していながらお灸がアトピーを治す可能性に関心が向かないのだ・・・ポリポリ身体を掻きながらもアトピーを治す話が耳に入らないんだ・・・何故なのか解らない・・・でもこんな場合俺が面と向かって説得しても逆効果なのはよくわかってるからなあ・・・2日目で俺は諦めた・・・喉が渇いていない牛に水を呑ませるのは不可能だからなあユウジ・・・

NAROGA到着の翌日、モモコさんが友人から頼まれて、スペインに居る友人の息子に製麺機を届けに行った・・・製麺機の運搬を頼まれたモモコさんの友人の息子K君もT君と同じ19歳だが、彼はNAROGAから250キロ離れた海沿いのヒホンという街のラーメン屋で働いていた。

事前に聴いた話しでは、K君は13歳から日本を出て単身でプロサッカー選手を目指しながら外国暮らしを続けてるとの事・・・「気力のある若者もいるな」と思って俺も会いたいと思って同道したんだ・・・会ってすぐ解ったよ・・・ホントに日本人の若者にもこんな男が居るんだと嬉しくなるような男でね・・・でも早合点は禁物と自戒して彼の話をジックリ聴いた・・・彼はプロサッカークラブの練習生でアルバイトで生計を立てながらサッカーの練習を続けてる・・・相当の腕前らしく「俺はチームの誰よりも脚が早くて、必ずプロ選手になれる」と自信を持っているようだ・・・俺は彼がビジネスでも成功すると確信したが、それよりも人生の意味について彼なりに追求している事を知って嬉しくなったんだ。

でも過去の経験から期待し過ぎて落胆する例がほとんどだから俺は黙って彼の話に耳を傾けるだけで俺の意見は言わなかった。

俺が余り喋らないからか、彼はしきりに「僕は仏教に興味があるんです」と云うんだ・・・それをシツコク3回も云うので俺は「私は仏教に全く関心が無いんだ」と云ったやった・・・それで引き下がるかと思ったら今度は「貴方の家を訪ねても良いですか?」と云うから「まあ良いよ」と答えたら「明日行きます」と云うんだよユウジ・・・

それで翌朝250キロの遠道をラーメン屋の店長夫婦とK君の3名がやって来て翌日も楽しい時間を過ごしたんだ・・・さすがにここまで真剣に俺の話に耳を傾けてくれると俺も嬉しくなってね・・・作り置きの命豆70袋入り二箱を贈呈した・・・こんな若者を見るとやはり応援したくなるよなあユウジ・・・残念ながら与える金が無いから命豆を与えたワケだ・・・140袋あるから一個10€で売っても1400€にはなる・・・少しは助けてにはなると思ってねハハハ・・・

応急処置で手作りの巻き寿司を食べさせた・・・素人料理だがあのラーメンよりはマシだと思う・・・T君がチャンスに気づけなかった事は残念だが、その繋がりでK君が徳を拾ったワケだからこの一連の出会いも決して無駄にはならなかった次第・・・短い一期一会だったがその間に一連の因果の流れを見て面白かったよユウジ・・・この無人の山奥でも人と人との出会いで必ず原因と結果が様々な人生を創って行くんだなあユウジ。

苔張り完了

苔張り終わった・・・張ってたら段々欲が出て山側の方まで広げたのでトレーラーの4台も運んだ・・・これで初めてのお客さんを迎えられるわ!

朝のキラキラ感

深夜長い間遠雷が鳴り響いていてね・・・その内寝入ったが朝になると乾いていた大地は雨を吸い込んで緑が濃い・・・それがかってないほどハッキリ見えてね・・・糖尿病のせいだと思うがこの春から視力が落ちて身近なモノが見え難くなっていたが今朝は凄くハッキリ見えるので驚いた・・・聖堂南側は石畳工事で草は全く無かったのに工事が終わって1か月余りの間に草がビッシリだ・・・

お客が来るので刈らなければと思っていたが数種の草を一本々々眺めると刈り取る気持ちが失せた・・・

聖堂への坂道も一度刈り取ったが刺草とイバラがグングン伸びている・・・刺草は柔らかい葉が茂っていて一見優しそうだが少しでも肌に触れると細い棘が刺さってずっとチクチク痛む・・・イバラの棘はもっと厄介で地下足袋の底を突き通すほど鋭い・・・此処は車に触れない程度には刈り込む必要があるが、でも彼らが自然を回復する尖兵である事は確かだ・・・彼らが繰り返し挑んで来る姿を見ると「俺は邪魔者なんだなあ・・・」と切ない想いも拭えないなあ・・・

今朝俺が感じたキラキラ感を写真に撮れるかと思って撮影したが・・・ヤッパリ無理だなあ・・・衰えた俺眼に映ったキラキラ感と生命感はなんだったのかなあ・・・さて残っている苔張り・・・今日は片付けなきゃなあ・・・

苔張り

8/13に日本から3名のお客さん・・・3日ほどNAROGAに泊まるので一昨日からその用意・・・寝具は辛うじて3人分あるので買い置きしてあった綿布でクッションカバーとベッドカバーを縫った。

今日は途中ストップしてた苔張り・・・坂道の終日陽が当たらない場所に生えてる杉苔を剥ぎ取って・・・

御神木の下に張っていく・・・50平方メートルくらいだが結構沢山要る

今日は半分くらいできたかな・・・明日1日で終わるだろう

芝より苔の方がグッと落ち着くなあ・・・柔らかい感じが良いだろ・・・連日快晴で茶色に変色してる苔もあるが水をタップリやって1週間くらい経てば緑がもっと濃くなるはず・・・全体が深緑の絨毯にあると素敵だぞユウジ!

苔庭

御神木と聖堂の間を水溜りが出来ないように均して・・・

トレーラーで道路脇のを採って来て

張っていく・・・苔庭だ。

混乱

安倍殺害と統一教会問題で日本は大混乱だなあ・・・国葬の是非で民意が二分されているがこれはメディアの重石が取れて、真面に報道するメディアが増えてきたからだ・・・これまでの報道に疑問を持つ人が多くなったワケだ。

統一教会がトンデモナイ詐欺集団だという事は30年前に全国民が分かっていた事で、45歳以上の人なら今でも知っている・・・でもそれから全く報道されなかったから殆どの人は統一教会なんて消えたと思ってた・・・俺も今度の事件が起こるまでそう思ってた・・・でもそれ以後も何万件もの被害訴訟が行われ物凄い被害が続いていたワケで、200人もの弁護士が集まって救済活動を続けていたんだからメディアが知らないはずが無い・・・どのメディアも権力に忖度して報道しなかった事を考えると商業メディアが如何にダメかが証明されたなあ。

以前にも書いたが俺は社会情勢と自分の人生がダブって見えるようになったので、この日本の現状が自分の30代〜40代にそっくりだと感じるんだよユウジ。

俺は20代でゴルフ場造成業を始めて成功したが、初めの頃は大金を手にした自分と実際現場で汗を流してる労働者の所得格差に後ろめたい気がしたし、沢山の山を破壊してゴルフ場を作る行為にも疑念を感じていたんだ・・・でも社会全体が金儲け主義の社会、特に土建業界の競争の中でそんな考えは段々薄くなって競争に埋没して行った。

ゴルフブームが無くなったてくると公共工事の方に受注先を変えたが、その受注合戦の中で裏金を使わなくては受注できない事を思い知ったし、政官財界、警察もメディアも金次第だという事も思い知った・・・思い知ったと言うと随分受け身だが実際はいち早く気づいて活用したワケだ・・・でもそうやってある程度金と力を確保しても「一体俺は何を目指してあくせくしてるのか・・・そもそも人間存在に意味はあるのか?」という疑問がドンドン膨らんで、結局人殺しという破滅に自ら飛び込んだのだ。

俺は今の政官財とメディアの腐敗ぶりがその頃の俺とピッタリ重なるんだよユウジ・・・だから日本は自己破壊に向かってると思うんだ・・・でも俺は不安は感じない・・・何故なら俺はそれから10年を超える懲役を経て後、それまで想像もしなかった面白い人生を歩めたからだ・・・そして死が近づいたこの歳になってワクワクしながら生きているからだ・・・日本も多分相当厳しい10年を経験するだろうが、破壊の後の再生を楽しめば良いと思うんだよユウジ。

個々の人生は異なるがその個々別々の人生とその人が見る世界は多分重なっているから破壊と再生は誰もが感じるんじゃないかなあ・・・

御神木の散髪

ずっと気になっていた御神木の枯れ枝を切り取った・・・

ここに来た当初、絡みついていた鉄条網や蔦を綺麗に取り払ったが、再び根本から蔓草やイバラが伸びてきたのでそれも引っこ抜いた・・・上の方の太い突起もチェーンソーで切り取ってスッキリしたんだがどうも全体写真だと分からないなあ・・・

そうそう8/13に日本からSさんとMさんが来る事になってね随分久しぶりに日本人と話せる・・・楽しみだよユウジ。

安倍国葬

ユウジ、俺は安倍国葬(酷葬)に賛成だよ・・・2022年の日本国民度が歴史に刻まれるからね・・・たいていの理不尽は時の流れで忘れられていくが、戦後初めての国葬となると歴史から消す事はできないからね・・・後世の若者が現実の痛みと共に自戒する為にも戦後最悪の首相を国葬にするのは返って良いと思うんだ。

ウッカリ

俺もホントにウッカリ者だよユウジ・・・3週間ほど前に虫に刺されてね・・・それがいくら経っても治らない・・・痒くて堪らないからお灸を据えた

 

チューッと熱痛が伝わって来て痒みは消える・・・傷口からタチの悪い雑菌が侵入したせいだと思い込んでモグサでシッカリ焼いておけば治るだろうと何度もお灸を据えた・・・でもそれをやってる内に「コリャア糖尿病の症状かな?」と思ってネットで糖尿病の症状を調べたんだ

●  皮膚の痒み  ●  脱力感  ●  傷の治りが悪い  ●  視力低下  ●甘味を異常に欲しくなる   ●手足の痺れ・・・ナント全部当たってる・・・完全に糖尿病の症状なんだハハハ。

それで明日から断食して上下の丹田にお灸据える事にしたよ・・・でも俺ももうすぐ75だからソロソロ出発かもな・・・『死』については何度か話したが、俺なりの確信は持てるようになったんだ・・・自分の意識の動きを観察して、それが時間と空間に縛られないという事・・・だから死によって意識が肉体から抜け出せば時間と空間の無い世界へ行くはずだとね・・・尤も意識が物質世界に向いていればそうは行かないだろうがありがたい事に此処へ来てから俺の意識はほとんど物質的なモノへの関心が無くなったからね・・・まあ散々悪行も重ねて来たからそのカルマは無視できないがねハハハ・・・やはり此処へ来たのは死ぬ準備だったんだなあ・・・意識が肉体から抜け出て時間と空間の縛りが無くなるとどんな状態になるのかなあ・・・俺はそれが凄く楽しみなんだ・・・俺の究極の好奇心だ。