これから本格的に廃屋改修にかかるが、解体して石板など、資材を置く平地がないので、テントの東側を拡張した。
此処の山は通称「腐れ岩」と呼ばれる生成途上の砂岩だが、中には泥岩の層もある。どちらも硬度が低く脆い岩だが、だからと云ってユンボの爪で割れるほど柔らかくはない。これまで斜面を削るのに散々苦労して、削岩機は無いし、これじゃあ山に道を付けるのは不可能だと心配していた。
しかし昨日、これまで岩壁に対して対面で削っていたものを、テントと岩壁の間を削る時、幅がないから止むを得ず岩壁と並行に削り始めたところ、面白いように岩が起きてきた。一旦塊で起こしてしまうと、この岩は脆いのでユンボで敷均しているうちに細かく砕けて、水捌けも良いので都合が良い。
それと、この泥岩でカマドを作ったところ、火に強い事が立証されたので、これから母屋にオンドルを作る時の良い資材になる。焚き口や煙道を耐火煉瓦で作るとなると相当な費用がかかるから、これは有難い。
もしかすると御神木が助けてくれたのかも、、、岩壁が容易に切土できるようになって、なんだかこの山が俺を受け容れる気になってくれた感じがするのだ。