作業小屋

平地が出来上がり、なんとかテントを張って寝起きする場所は出来たのだが、煮炊きできる炊事場を作らねばならず、6000円ほどで簡易テントが売られていたので、これは手軽だと買って帰ったが

ちょっと強い風が吹いたらパイプが折れて倒壊!安物買いの銭失いだった!毎日、雨、風、霧で泣かされてる。

やはり、まず作業小屋を作って、まともな仕事ができるようにしないとダメだと思い直し、それで廃屋のそばの斜面と平行に残っている炭焼き小屋の残骸を利用して、作業小屋を作る事にした。材木が高価で長い梁や桁など買えないし、買っても運べないから、この石壁の残骸と右側の斜面との間に、山に生えてる木や廃材を渡して屋根をかけるのだ。

廃屋から引き摺り出した古材はボロボロに腐っているが、芯はしっかりしているのが不思議だ。

そういうわけで、今日は朝8時から夕方9時まで目一杯頑張った。とにかく重過ぎてとても俺ひとりでは動かせないからユンボが本当に助けてくれる。桁材や柱材は重心を見極めてユンボで吊り上げ、端に手綱を付けておいてそれを操りながら所定の位置に収めていく慎重な1人作業、、、「ケンも1人作業の時は多分こうやって重量物を動かしてるだろうなあ」、、、彼が地球の反対側で同じような作業してるかもと思ってチョットひとり笑いした。

上の写真は俺がユンボの運転席から吊り上げた重い材木の手綱を操りながら自分で撮った写真だ。

ところで俺はこうしてスペインの山中で棲家を作っていて、もしかしたら地球の反対側でもケンが同じような作業をして、、、多分ユウジもその頃パソコンで仕事していて、、、殆どの人はそんなふうに、まあ一生懸命頑張っているわけだが、、、本当にみんなはナニやってるのか考えてるのかなあ、、、本当に自分はナニやってるのか?

アメリカのトランプも、日本のアベも、本当に自分がナニやってるのか考えているのかなあ?

真剣に自分がナニやってるのか考えている奴がいたら、そんな男(女でも良いが)なら此処に来てくれても良いと思う。

ユウジ、俺はそれに気づいた人達の聖地を創るぞ!

 

北朝鮮問題ニュースの怪

今日は車で2時間のオビエドという街まで足りない資材を買いに来た。

数日雨続きで、風呂にも入ってないし洗濯物も溜まっているので、B&Bに宿をとって、バスタブに湯を張って垢を流しユックリしてる。久しぶりにニュースを見ると、北朝鮮と韓国の首脳会談一色だ。ソ連崩壊、中国の資本主義化と台頭に次ぐ大変化の兆しだな。

ところでまことに奇妙なことだが、メディアも人々もこれまでアメリカと北朝鮮が本当にケンカしていたと思っていたのだろうか?

ユウジ考えて見ろよ、俺は今スペインの山の中にいるが、例えば一静が俺からの連絡が途絶え、心配になって警察に駆け込めば1時間もしない内に俺の所在など数メートルの誤差で調べることが出来る時代なのだ。米国が金正恩を消したければ、最小のミサイル1発であっという間に消し去ることができる。今どき国家元首が通信手段を手放して移動することなどできないからな。そんな事は北朝鮮だってもちろん知っているはず。そんな時代に米国の了解なしに核ミサイルを用意できるだろうか?本当に米国と敵対したらいつミサイルが飛んでくるか知れないし、実際とっくに殺されているはずだ。この騒ぎは北朝鮮の核脅威を煽る事で誰が利益を得るのか、、、考えなくても明らかじゃないか。ミサイル脅威や南北戦争の脅威など茶番だよ。まあ、日本は完全に蚊帳の外で、実際これほどアメリカにバカにされた日本はこれまで無いことだ。

俺が理解できないのは、そんなことくらい気がつくはずのジャーナリスト達がどうして茶番に付き合っているのかだよ。愚昧な一般民衆がニュースに踊るのが面白いのだろうか?それとも長い物には巻かれろという自己保身なんだろうか?それとも受験勉強に続く長い定形教育に洗脳されてしまって本当にそう思っているのだろうか?3つの内のいずれかだと思うが、、、まず哀れな連中だなあ。

俺が此処で新天地を創るような事を、少年のうちから数年やれば、もっとマシな人間になるだろうなあ、、、まあそんな根性のある少年も今時少ないだろうが。

政治の事などどうでもいいが、あまりに無知で踊らされるのも可哀想だな。

イカンイカン、時間が余ると余計な事に気をとられる。

廃屋再生

ユウジ、実にどうしようもない廃屋だ!元々は二階建ての結構高さのある建物だが、屋根に敷いてあった石板がまだ所々残っていて危なくてしょうがない。登るに登れないし、、、外側からユンボで突き崩そうと思ったが、、、、、鉄筋の入ったコンクリート造りでもなく、ただ石と土を重ねた石積みだから、壊すのは簡単な作業なんだが、、、テントを張るどころか車中泊する為の平地も無いので、平地を造成するついでに、この廃屋を崩して此処も更地にしようと思ったのだが、どうも気が乗らない。

ユウジ、俺は決心したこの廃屋を生き返らせるよ。大変な作業だが、俺が此処に来たのは本然の自分に帰る為で、おそらくこの労働がそこへの近道だと感じたからだ。今朝の未明、俺はそれを天の声と受け取った。

ユウジ、俺はこの廃屋を再生する。ヘタクソな素人が積んだ石積みの家だが、この11メートル×8メートル×7メートルの石壁を100年前黙々と積んだ農夫の事を想ったのだ。この山奥で牛を飼い小麦を作って一生を送った農夫は、おそらく世渡り上手では無かったに違いない。しかし俺はこの石壁を黙々と積んだ、彼の労働に敬意を払うのだ。俺は100年前の農夫が無言の内に示す「労働の尊厳」を引き継ぐのだ。

ところで改修と云っても、半分の石積みは歪んでいるので積み直さなければならない。それで屋根に所々残っている石板や梁を取り外すわけだが、7メートルの高さだし、腐っているから登っての作業は無理だ。それで建物の傍に3メートルくらい土を盛って、その上にユンボを上げて、ユンボと人力(人力と云ってもゆうしかいないわけだが!)でつまんでは外していく事にした。

わかるかな?

上は右斜面の岩盤を削り始めた写真。下は削り取った土砂を左側の建物にくっ付けて積み上げている途中の写真だ。