停電

ずっと雨風続き、、、去年のブログを見たら、やはり11月と12月は悪天続きなんだなあ、、、指の怪我も癒着はしてきたんだが、少し整形しないと治っても指先が歪になって使い難くくなりそうなので、Iとも相談してしばらく帰国する事にしたよユウジ。

夜になっていつものように台所のコタツテーブルに座っていたら停電になった、、、

小さな蝋燭だけど写真に撮ると鮮やかな光点になるなあ、、、風雨の真っ暗闇の中の光、、、光は有難いモンだなあ、、、風雨が吹き荒ぶ中で蝋燭の光を見つめるのもナカナカおつなもんだよユウジ、、、

先日、日本に居る姪から連絡があった、、、俺が指を怪我したのを知って心配したワケだが、同時に義兄の一周忌の様子を動画で送ってくれたんだ。

俺は親類一同が法要後の食事をしている映像を見て、凄く奇妙な気持ちになった、、、俺は『死』というものが「意識の次元移動」と確信するようになって以来、葬式とか法事とかいう宗教的儀式が耐え難く滑稽に感じるようになってなあ、、、まあ寺を飛び出してスコットランドに渡ったのもそれが主因のひとつだったワケだが、、、その奇妙な儀式に俺より一世代若い息子や甥姪たちが神妙に集まっている光景が、なんだか次元の異なる不思議な光景に感じられてね、、、もし時間と空間の無い世界から義兄がこの光景を見たら俺のような感慨を持つのかどうかを想ったんだよユウジ、、、あの世界では時間と空間の制約は無いから、義兄の意識がまだ家族に向けられていれば、意識は瞬時に法要の場に来るだろうし、もちろん家族が義兄を偲ぶ事を喜ぶとも思う、、、でもなあユウジ、俺としては義兄の意識がこの物質世界から離れて自他一体の世界で真の自由を満喫する境地に在って欲しいと願うんだよユウジ、、、長い長い人類の歴史で、『死』という現象に奇妙な概念を与えてしまった結果が、今の数々の儀式なんだが、、、まあこんな事を云う坊主は俺ひとりだからなあハハハ、、、

義兄一家に限らずほとんど世界中の人々が家族を亡くせば嘆き悲しんで、何かしら宗教的儀式に慰めを求めるワケだが、、、『死』の実相を知れば哀れむべきはまだこの苦海を卒業できない残った人々で、祝福すべきは卒業できた人だということになると思うんだよユウジ、、、

かく申す俺もまだ卒業出来ずに嵐の中で蝋燭頼りにこの駄文を書いてるテイタラクなんだがハハハ!